外国人インタビュー

頑張る外国人インタビュー/ティエンさん

ご高齢者や職場の皆さんと一緒に笑顔で過ごせて、介護の仕事に幸せとやりがいを感じています!

ズオン ミン ティエン。28歳。ベトナム出身。介護士。大阪市在住。地元の短大を卒業し、2016年12月に来日。自動車部品メーカーで実習生として働き、19年7月に日本語能力試験・N3に合格。20年7月、介護分野の特定技能評価試験に合格し、同年9月から老人ホームで勤務。

人気アニメを見て、日本に興味を!

――ティエンさんが日本に興味を持ったきっかけを教えてください。

中学生の頃に、ドラゴンボールやドラえもんのアニメをよく見ていて、興味を持ちました。

日本で働きたいと考えるようになったのは、地元の短大に通っているときです。NC旋盤加工の技術を学んで、卒業前にベトナムで仕事を探していたのですが、なかなか希望の仕事が見つかりませんでした。

そのときに、学校の先生から「日本はいい仕事もあるし、経験を積むと給料も上がっていく」と教えてもらいました。

――それで、短大卒業後に、ベトナムの送り出し機関で日本語を勉強したんですね。

そうです。日本で働くために、6ヶ月ほど勉強しました。日本のことも詳しくは知らなかったので、いろいろ調べました。

――初めて日本に来たとき、どんなふうに感じましたか?

2016年12月に宮城県で旋盤加工の仕事に就いたのですが、最初は、言葉もわからないし、生活も全然ちがうので少し不安がありました。家族と離れて一人で生活するのも心配でした。

でも、すぐに慣れて、毎日楽しく過ごせるようになりました。会社のひとたちも優しくて、仕事だけでなく、日本語も教えてくれたので、どんどん上達することができたのでうれしかったです。

日本人の友だちもできて、日本語を一生懸命勉強して、仕事を始めて3年目に日本語能力試験を受けて、N3に合格できました。

ご高齢者の笑顔に囲まれて、毎日が充実!

――どうして、介護の特定技能評価試験を受けたのですか?

実習生として3年間働いて、もっと日本語を勉強して、もっともっと長く日本に住みたいと思ったからです。お年寄りのお世話をして、社会にも役立つ介護の仕事は、とてもいい仕事だと思いました。

いまは、大阪にある住宅型有料老人ホームで介護士の仕事をしています。

――どのように、いまの職場を探したのですか?

介護についてまだ詳しくなかったので、インターネットで調べて、ユアブライトを見つけて相談しました。職場探しだけでなく、介護の仕事についてもいろいろ教えてくれたので、安心できました。

――また、知らない土地に移り住むということに不安はありませんでしたか。

まったくありませんでした。「新しいところやってみたい!」という、楽しみな気持ちでいっぱいでした。

――いまのお仕事について教えてください。

ご利用者さまのお食事やお風呂の介護を中心に行っています。ご高齢者の皆さんのお手伝いができて、役に立てていると感じられるので、とても幸せで、やりがいを実感しています。

そして、毎日、皆さんと一緒に笑いながら過ごせて、すごく楽しいです。もちろん大変なこともありますが、頑張って働いているうちに、どんどん介護の仕事が好きになってきています。

――ティエンさんはイケメンだから、利用者の方からモテるんじゃないですか?

「男前だよね~」と言ってくださる方もいます(笑)。恥ずかしいですが、皆さん優しく接してくださるので感謝しています。

――お仕事をするうえで、気をつけていることはありますか?

自分のおじいさんやおばあさんと接するような気持で働いています。それぞれのご利用者の方のペースに合わせて、痛みなどを感じないように、ゆっくりサポートするように工夫もしています。

また、先輩たちがいろいろ優しく教えてくださいますので、わからないことは聞いて、ミスしないように、責任を持つように心がけています。

――職場の雰囲気もよさそうですね。

はい。皆さん、良くお話ししてくださって、いつも笑顔なので安心して働けます。「少しずつ覚えていけばいいよ」とおっしゃっていただけるので、自分ももっと頑張ろうと思えます。

日本のきれいな自然が好き

――オフタイムの過ごし方を教えてください。

いま、自動車運転免許の勉強をしています。免許が取れたら、いろいろなところに行きたいです。

たとえば、山や海など、自然がきれいな場所に行きたいですね。そして、もっと日本のことを知りたいと思っています。

――日本のどんな場所が好きですか?

特に、京都や奈良が好きです。いままで、京都の嵐山や奈良公園に行ったことがあります。また、淡路島にも行って、すごくきれいだなと思いました。

――免許が取れるのが楽しみですね! ほかに、日本で生活をしていて楽しいことはありますか?

休みの日に友だちで集まって、サッカーをしたり、釣りに行ったりして、リフレッシュしています。料理が苦手なので、魚が釣れても、キャッチ&リリースしています(笑)。

農業にも関わって、ひとの役に立ちたい

――ティエンさんが、いま頑張っていることは何ですか?

仕事と日本語をもっと覚えたいと頑張っています。そして、国家資格の介護福祉⼠資格を取るための勉強もしています。

さらに、日本での仕事はベトナムよりもルールが厳しいので、しっかりと対応できるように努力しています。時間にも正確性が求められるので、そこに慣れることも大事だと思っています。

――日本に来て良かったと思うことは?

たくさんありますが、やっぱり日本語がわかるようになったことは、すごく良かったなと思います。そして、収入が安定しているので、ベトナムにいる家族の役に立てているのも良かったことです。

――これから、どんなことをしていきたいですか?

まずは、介護の仕事をもっとできるようになりたいです。そして、元々、農業に興味があるので、いつか農業の会社をつくりたいというのも将来の夢です。いろいろなひとの役に立ちたいと思っています。

――夢を叶えるために、これからも頑張ってください! ティエンさんと同じように、日本で働いている外国人の方や、これから働こうという方にメッセ―ジをください。

自分が本当にやりたいことは、ぜひやってみてください。頑張っていたら、できないことはないと思います。

いつかできるようになるようになるはずですから、自分の夢を持ち続けて、努力を続けていってください!

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