ベトナム視察レポート ベトナムと日本の介護施設の違い

2018年3月18日、ベトナムのハノイにある介護事業所を訪問いたしました。ベトナムでは、ここ数年介護施設の設立が多くなっており、施設に入居されるご利用者も増えています。今回はベトナムと日本の介護施設の違いを見つけ、これから日本の介護施設がどうベトナムと協力できるのか探ってまいりました。

ハノイの中心部にあり、歴史ある介護事業所「Orihome」

名称:Orihome
場所:ベトナム ハノイ中心部
URL:http://orihome.com.vn/

最初に訪問した介護施設「Orihome」では、比較的重度のご利用者が入居しております。認知症のご利用者や、寝たきりのご利用者なども受け入れており、スタッフもこなれている印象を受けました。

ここの施設では、入居型の24時間介護から、デイケア・訪問まで全てとりあつかっているとのことです。ケーブルテレビや無料Wifiなどもあり、退屈せずに一日を過ごすことが出来ます。ベッドの数は72で、かなり大きな施設になりますが、スタッフの数が40名ほどいるため、職員もゆとりをもって接遇することが出来、スタッフの休憩時間もかなり多いとのことです。

また、スタッフの平均年齢は20代であり、若い人が介護に関して関心を強くもっています。施設の雰囲気は明るく、ご入居者様もスタッフと一緒に歓談し、お孫さんのように可愛がってくれているようです。

‍スタッフとご利用者の仲も良好
‍私たちも歓迎を受けました

ハノイ郊外の閑静な住宅街にある綺麗な施設「Dien Hong」

設立:2014年
名称:Diên Hồng 老人ホーム
場所:ベトナム ハノイ郊外
入居者数:77名
職員数:49名
URL: https://duonglaodienhong.vn/

もう一つ訪問した施設「Dien Hong」は、設立が2014年とまだ若く、設備もきれいです。場所はハノイから4kmほど離れた郊外に位置し、周りには自然もあふれ、ショッピングセンターなども近く優れた立地条件です。施設は5階に分かれており、2階~5階がご入居者様の居住スペースです。宿泊型の介護施設であり、24時間入居しています。

‍ショッピングセンターと緑が多い住宅街に位置しています。
‍大部屋での食事の様子
‍料理はベトナム式料理です。炭水化物が多めですが、大丈夫でしょうか・・・

民間資本だけで運営する介護施設

施設「Dien Hong」では、従業員49名のうち、看護資格をもって実際に介護をしているのが19名。また、事務方や清掃などを行っているスタッフが30名です。完全な民間運営をしている以上、経理や総務・営業やマーケティングなども必要なため、裏方のスタッフがかなり多いとのことでした。

どちらの介護事業所も、入居費用は日本円に換算すると毎月3万円~4万円であり、日本でいう要介護度によって分けられています。日本の要介護度のような統一基準はありませんが、独自に策定した介護必要レベルによって入居費用を決定しているようです。ベトナムにおいてはスタッフの給与が毎月4万円ほどなため、かなり高額な入居費用にはなってしまいますが、子供兄弟で分割して払う事例が多いです。

最近はベトナムにおいても共働き世帯が多く、どうしても家族で介護をするのが難しい場合などもあるため、こういった施設に入居していただくことが増えています。

積極的な国際インターンシップを実施中

‍インターンの様子が飾られています

国際インターンシップにて、海外にベトナム人スタッフを派遣する事例もしくは、海外のスタッフを受け入れてインターンをする事例も多いです。とりわけ、いま介護・看護分野において結びつきが強い国は「ドイツ」「台湾」であり、この両国間においては人的交流が盛んです。日本からのインターン事例はまだないとのことですが、話があればぜひ検討したいと述べておりました。

日本は介護施設の数は多く設備も整っているところが多いですが、人的交流に関してはまだなかなか進んでいません。これから日本の介護事業所が海外に目を向け、インターンシップや資本提携などをして、日本の介護の良さを海外に発信していくことが大事ではないでしょうか。

‍ベトナムの人口動態。ここにも少子化の波が

これからは世界的に少子高齢化が進んでいきます。ベトナムでも例外ではありません。すでにベトナムでは子供が一人や二人の家庭が多く、10年後には今よりもっともっと高齢者が増えてきます。

どちらの介護施設も、インターンシップなどの交流は受け付けているようです。これから外国人受け入れ・海外進出を考えている介護事業所は、ユアブライトまでご相談ください。