ベトナム人が憧れている現地有名企業(民間)4選
2021.07.14
ベトナム
ベトナム人が憧れている現地有名企業(民間)4選

経済的な成長が著しいベトナムには、現地の生活に深く根差している有名企業が数多くあります。そのような企業に採用されることを夢見て、経験を積むために日本にやってきているベトナム人も少なくありません。そこでベトナム人が憧れている現地有名企業を4社ご紹介します。

ベトナム有名企業①:ビングループ (Vingroup)

ビングループとは、さまざまな事業を包括する巨大グループ会社。街には「Vin~」という名称のお店や高層マンションなどがあふれています。

小売事業の一大勢力ビングループ

ホーチミンやハノイの中心街で見かけるのがショッピングセンターのビンコム。高級ブランド店などが軒を連ねており、日本人観光旅行者も御用達の商業施設です。スーパーマーケットのビンマート、コンビニのビンマート・プラスは、2021年に同じく現地有名企業のマサングループに買収され、ウィンマートとウィンマート・プラスに改名しています。

不動産事業における影響力も大きい

ベトナムは今、怒涛の開発ラッシュ。区画整理後のエリアには、富裕層向けの高層アパートが立ち並びつつあります。それらの開発にディベロッパーとして関わっていることが多いのビングループ(ビンホームズ)。野村不動産のような日系大手企業と共同することも多く、日本語が話せるベトナム人のニーズが高い企業のひとつです。

ベトナム有名企業②:ビナミルク (Vinamilk)

ベトナムのスーパーの乳製品コーナーに行くと、ビナミルクにより製造された牛乳、ヨーグルト、チーズなどが大量に陳列されています。

ベトナム家庭に欠かせないビナミルク製品

ベトナム人は乳製品が大好き。各家庭では、牛乳やヨーグルトなどが買い置きされています。ビナミルクは、1976年設立のベトナムの大手乳製品メーカーで、民間としては歴史ある企業のひとつ。M&Aを次々と成功させ、牛乳やヨーグルトのほか、豆乳、チーズ、アイスクリームなど、あらゆるジャンルの事業拡大に成功しています。

輸出にも積極的なビナミルク

ベトナムの乳製品市場で圧倒的な存在感を示すビナミルクですが、海外輸出を積極的に行っていることでも知られています。カンボジアやフィリピンなどの東南アジア諸国に加え、中東諸国や欧米諸国への輸出も目立ちます。日本にはまだ未進出ですが、スーパーでビナミルク製品が並ぶ日が来るかもしれません。

ベトナム有名企業③:チュングエンコーヒー(Trung Nguyen Coffee)

ベトナム旅行に行ったら必ず飲みたいのがベトナムコーヒー。さまざまなコーヒー企業が競争を繰り広げるなか、シェアNo.1企業とされているのがチュングエンコーヒーです。

チュングエンレジェンドを展開

ベトナムではさまざまなコーヒーチェーンが展開されていますが、そのなかでも高級感ある雰囲気を醸し出しているのがチュングエンレジェンドです。一般的なカフェチェーンでは、ラテなどのアレンジによりメニューの幅を広げていますが、チュングエンレジェンドは豆の種類で注文できるという特徴があります。

創業者の離婚劇でも注目された

チュングエンコーヒーを創業したのがダン・レ・グエン・ブーとレ・ホアン・ジエップ・タオ夫妻。総額約7兆9320億VND(約378億円)の財産をめぐり、泥沼離婚裁判が繰り広げられたことでも知られています。これまで夫婦の資産は公開されていませんでしたが、一連の騒動により、コーヒーで巨額の財産を築いていることが明るみに出ました。

ベトナム有名企業④:チュオンハイ自動車(Truong Hai)

チュオンハイ自動車は、乗用車と商用車の製造や開発を行うベトナムの企業で、タコ (THACO)という通称で親しまれています。

輸入車がメインのベトナム自動車市場

ベトナムでは環境保護などの観点から、自動車本体の購入価格と同額近い税金を支払う必要があります。そのため、主要な移動手段はバイクであり、車を所有しているベトナム人は富裕層に限定されていました。最近は、ベトナム人全体の所得が向上していることから、自家用車がある家庭が増加。とはいえ、アメリカ、日本、韓国などの輸入車がメインです。

ベトナムにおけるマツダ車の浸透にも寄与

乗用車、貨物自動車、バス、農業機械など、チュオンハイ自動車が製造している車両の種類は多岐に渡ります。さらには、不動産や工業団地向けのインフラ整備などにも進出。ショッピングモール、コンベンションセンターなどの商業サービス領域にも事業を拡げています。ベトナムでは、トヨタに続いてマツダの知名度が高いのですが、チュオンハイ自動車との合弁企業ヴィナマツダ社が設立され、マツダ車が生産されていることがその理由です。

まとめ

社会主義国家のベトナムでは、今でも国営企業が一定の影響力を持っているものの、市場経済化の進展をうけて、民間企業の存在感も増しています。日系企業と共同で事業を展開する民間企業も多く、それが日本語学習熱を高めているという一面もあります。そのため、技能実習生として日本で経験を積み、母国の有名企業への就職を目指しているベトナム人と出会うこともきっとあるでしょう。

執筆者:ひこすけ

大学にて10年間勤務したのち、ベトナム現地企業にて、地方中小企業の販路拡大支援に従事する。大学では留学生、ベトナムでは現地スタッフ指導経験あり。日本語教育にも関わっていました。現在はライターとして活動中。

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