特定技能になるために必要な日本語能力とは?日本語能力を証明するための試験を中心に解説します。
2021.07.15
特定技能
特定技能になるために必要な日本語能力とは?日本語能力を証明するための試験を中心に解説します。

特定技能の受け入れが進んでおりますが、特定技能となるためには多くの要件を満たしている必要があります。 今回はそんな要件の中でも、特定技能外国人が満たすべき日本語能力基準について解説します。

特定技能へ移行するための日本語要件について

特定技能へ移行するための日本語能力を証明する方法は下記①〜③の3パターンあります。

1.技能実習2号を修了していること

2.日本語能力試験(JLPT)4級以上に合格していること

3.JFT-BasicA2以上に合格していること

1.技能実習2号を修了していること

技能実習2号を修了した外国人については特定技能になるための日本語能力がすでに備わっていると判断されます。また、特定技能制度では技能実習を2年10ヶ月以上経た時点で2号を修了したとみなされるため、技能実習が修了する前の早めの手続き開始をすることができます。

また、技能実習の場合は2号技能実習が修了する前に専門級の技能検定試験を受験する必要があります。

さらに、技能実習2号から3号へ移行するためには専門級の実技試験に合格をしている必要もあります。

技能実習2号から特定技能へ移行するためには

技能検定試験の合格などは必要がないため、技能実習2号へ移行するよりも、その点ではハードルが低いと言えます。

特定技能外国人となっている外国人のほとんどは技能実習2号を修了して、特定技能の要件を満たした人材がほとんどですが、コロナウイルスの影響もあり、日本国内で帰国困難な留学生などが、特定技能の技能試験や日本語試験に合格した上で特定技能外国人となるための申請をするケースも増えております。

留学生であれば、すでに日本語の基準のひとつとなっている、日本語能力検定4級を合格している外国人も多いため、その場合は技能試験の合格のみで特定技能外国人となることができます。

また、コロナウイルスの影響により発表をされている雇用維持支援の特定活動を使えば、特定技能として就労する予定の企業にて1年間の就労をしながら、技能試験や日本語能力試験などの受験をすることができます。

日本語能力試験(JLPT)4級以上に合格していること

特定技能になるための日本語の能力を証明するための方法のひとつ、日本語能力試験について解説します。

●日本語能力試験とは?

日本語能力試験(JLPT)は、日本語能力を証明するための試験としては一番メジャーな試験です。日本語を母国語としない日本語学習者を対象にした日本語能力を測定する検定試験で、JFT-Basicとともに、特定技能1号の申請に必要な日本語能力を証明するための検定試験です。

●主催者は?

日本国際教育支援協会と日本国際交流教育基金が主催をしています。

●いつどこで実施されているか?

日本はもちろんのこと、世界各国で受験をすることができ、日本と海外(約80の国と地域)で年に2回、特定の試験日に実施されています。

●その他

日本語能力試験についてはすでにメジャーな試験であり、日本に在留している外国人であれば知らない人はいないぐらい有名な試験です。特定技能の申請を予定していて、これから日本語試験の勉強や受験をするかたについてはこれから紹介するJFT-Basicの試験の方がおすすめです。

3.JFT-BasicA2以上に合格していること

2号技能実習を修了していない外国人が特定技能になる場合の日本語試験であるJFT-Basicについて解説します。

●JFT-Basicとは?

JFT-Basicは、コンピューター・ベースト・テスティング方式により実施されている日本語能力を測定するための試験です。就労を目的として来日をする外国人が日本で日常生活を送る上で遭遇する生活場面でのコミュニケーションに必要な日本語能力の測定を行うテストです。受験する外国人が「ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程度の能力」をもっているかを判定することが最大の目的です。テストの実施をしている各国のテスト会場にてコンピューターを使用して実施され、コンピューターの画面に表示される問題やヘッドフォンに流れる音声をもとに、画面上で解答します。

●主催差は?

日本国際交流教育基金が主催をしています。

●JFT-Basicはいつ、どこで実施されますか

日本やその他、東南アジアを中心としたさまざまな国々で実施されています。

JFT-BasicはCBT方式で、アジアを中心とした海外や日本で年に6回、国ごとに設定されるテスト期間に実施されます。

●日本語能力試験と比較してJFT-Basicを選択するメリット

〇日本語能力試験と比較して、年間で6回の受験期間ががあり、様々な開催場所にて多くの開催がされているため、特定技能の申請のために日本語要件を満たしたい外国人の方には特におすすめのテストです。

〇特定技能の日本語能力要件を満たすことを証明できる試験は2つしかなく、そのひとつがJFT-Basicとなります。

仮に他の日本語試験で高い日本語能力を証明している場合でも、特定技能となるための日本語能力証明とはならないため、そのような外国人の方は手軽に受験することができるJFT-Basicの受験をおすすめします。

〇試験結果についても受験日に判明して、5営業日以内に結果通知書がインターネット上より確認できます。特定技能の申請に間に合うようにすることが容易にできます。

●その他

JFT-Basicについては住んでいる国とは別の国での受験予約をすることもできます。ただし、その場合には各会場での説明や注意事項、規約の確認等は、会場国の言語か英語で行われるため、難易度が高くなる点に注意が必要です。

日本語能力試験(JLPT)とJFT-Basicの違う点とは?

○日本語能力試験と比べて、その目的に違いがあります。JFT-Basicは就労を目的として来日をする外国人が日本で日常生活を送る上で遭遇する生活場面でのコミュニケーションに必要な日本語能力の測定を行うテストであり、レベルが1であるのに対して、日本語能力試験は1級から5級まで5段階のレベルに分かれており、多様な背景を持つ日本語学習者の学習習熟度を測るのが目的のため幅広い場面を想定した総合的なテストとなっています。

○日本語能力試験とJFT-Basicは実施方法についても大きく異なっており、日本語能力試験がマークシート方式であるのに対して、JFT-Basicはコンピューターを使用して実施され、コンピュータの画面に表示される問題やヘッドフォンに流れる音声をもとに、画面上で解答します。

○試験結果について、日本語能力試験では、受験日から約2か月後にオンラインで結果が発表され、約3か月後に合否結果通知書が届きます。JFT-Basicでは、受験当日に結果がわかり、受験日から5営業日以内に判定結果通知書が発行されます。

○日本語能力試験とJFT-Basicに共通で言えることはどちらも特定技能の分野ごとに試験が設定されているわけではないため、一度、要件を満たしたレベルの試験に合格した場合はたとえ、他の分野へ転職する場合でも日本語能力試験を受け直す必要はありません。

まとめ

今回は特定技能の外国人が満たすべき日本語能力について、証明となる試験の内容を中心に紹介しました。

技能実習2号を修了している外国人であれば、たとえ日本語能力が低い人材であっても、特定技能となるための

日本語要件は満たすため、一番簡単な方法であり且つ、ほとんどの特定技能となる外国人がこの方法にて特定技能の申請をしています。そんな中でも留学生を中心とした技能実習を経験していない外国人は日本語能力を証明するために今回紹介した2つの試験の内のひとつを受験する必要があるため、受験できる日程なども含めて特定技能の申請をする前にしっかりと準備をする必要があります。

執筆者:ヤマシタハヤト

ユアブライト株式会社 海外人材担当 主に特定技能に関する情報を発信しております。

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