株式会社クローバー

株式会社クローバー様

カテゴリー:
事例
2018-02-01

 外部講師による年間スケジュールでの研修を取り入れて4年になる株式会社クローバーの代表取締役 小森谷房太郎さんに、実施されている研修の内容や目的、続けていることによる効果やメリットについて伺いました。

株式会社クローバー

渋谷区恵比寿に事務所を構える訪問入浴、介護タクシーの事業所「クローバーケアセンター」を運営。主な訪問エリアは、渋谷区・港区・世田谷区を中心に目黒区・品川区・新宿区など片道40分~1時間程度まで。

実技や座学をバランスよく、4年前から外部委託での研修を開始

 私たちは2009年に創業、渋谷区恵比寿に事務所を構える地域密着型の訪問入浴事業所です。当初は私を含め4人からのスタートでしたが、今は、非常勤も含めると18人ほどのスタッフがいます。訪問入浴は、バスタブなど専用の入浴機材をもってご利用者様のご自宅に伺い、お風呂を楽しんでいただくサービスで、オペレーター・ヘルパー・看護師の3人チームが車で訪問します。オペレーターは入浴車の運転や機材の搬入・搬出も行う男性で、当社ではエリアごとに担当のオペレーターを置いてチームのリーダー的に動いてもらっています。対してヘルパーと看護師には、日ごとにいろいろなエリアを交代で担当してもらいます。ご利用者様へのアンケートなどを通じて、伺うスタッフは固定するのがよいのかどうか、試行錯誤してきて、今のスタイルに落ち着いています。スタッフはベテランが多く、30代後半から40歳くらいが多いですが、新しいスタッフが入る場合は、訪問入浴という、介護の仕事の中でも珍しい内容のため、未経験であることも少なくありません。特にオペレーターについては異業種から転職される50代以上の方や、最近は外国人の方もいるので、社内のコミュニケーションなどもより丁寧に行っていかねばと思っているところです。 社内での勉強会は、もともと知識のある看護師や介護福祉士が講師役となって月替わりで行っていたのですが、4年前からユアブライト様に依頼して、年10回ほどのプログラムを組んでもらっています。専門的なことはご専門の先生に教えていただくほうがより深く学べますし、助成金を活用しながらの運用なので費用的にも満足しています。 内容としては、接遇などコミュニケーション研修から始め、リーダー研修などモチベーションアップを目指したものや、ベテランの訪問看護師の先生による「介護者が知っておきたい高齢者医療」といった専門性の高いものもあります。スタッフ自身が腰痛予防に役立てられるようにとヨガ講座もやりましたね。今年は、移乗のノウハウを学ぶ実技の講座や、感染症予防、虐待防止、介護保険制度について学ぶ座学の講義などのプログラムを組んでもらっています。4月から1月くらいまで月1回のペースで、ユアブライト様に提案いただいて内容を決めています。

実技の講習は動画で撮影・編集して「動くテキスト」としても活用

 今年行った、「移乗」の研修はとても良かったですね。日常業務で行っていることではありますが、各自の経験値や我流によってしまってもいますし、専門家に聞くとやはり気づきがあるものです。実際に今対応に困っている利用者様をイメージするなどして、少し大柄な方を車椅子から移す練習をしたりしました。麻痺があってご自身では腕を回すことができない場合など、少し腕をひねるようにして持ち上げると介助者が楽になるのも分かりました。体の作りや筋肉のつき方などによるのでしょうね。業務に即活かせることなので、スタッフからの評判も良かったです。 実技の講義は今回から動画の記録を始めました。何方向かから撮影したものを編集してもらい、振り返りや新しく入職するスタッフへの指導に使っていく予定です。動くテキストとして有効ではないかと期待しています。また、介助者が自分の動きを客観的に確認することもできますよね。こうした確認ができるのも、研修を時間かけて行うことの大きなメリットだと感じています。 社内にはスタッフ全員が集まれるようなスペースがないので、近所の民間の会場を毎回借りています。スケジュールをスタッフに伝えて、参加は強制ではありませんが、特段用事がない限りは皆積極的に出てくれているので、8割がたの職員が参加ですね。訪問先から事務所に戻って、そこから皆で会場に移動して2時間ほど、残業扱いで行っています。助成金の種類によっては100%近くの参加率を求められる場合も中にはありますが、ほとんどの場合はそうした制約はないので、参加を強いることはしていません。それでも、スタッフが知りたい、学びたいと思えるようなプログラムであれば、よほどの用事がない限りは皆喜んで出席してくれていますね。

研修による知識・ノウハウやモチベーションが、利用のリピートを呼ぶ力に

 研修は、やったらすぐに何か目に見えた効果が出るわけではないですが、スタッフがまとまった時間を共有できるのは一体感をもてますし、仕事についての知識やテクニックに改めて向き合うことで意識も高まります。特に訪問系のサービスだと、それぞれの仕事の仕方やノウハウを共有する機会ももちにくいので、研修の場がやはり役立つなというのは感じます。 当社はケアマネジャーやご利用者様に対しての営業活動というのは特に行っていないのですが、それでも継続、リピートしてご利用いただけているのは、こうした研修のおかげではないかなと思っているんです。介護知識や技術レベルへの安心感だったり、一人ひとりのモチベーションというのが自ずと伝わっているのではないでしょうか。 会社としては、安心・安全・スピーディな対応を3本柱としていますが、個々のサービス提供にあたっては、自分が受けるならどうしてもらいたいか、どうして欲しくないかを自分で考えるよう、スタッフには日々言っています。訪問して行うサービスですから、きちんとお話できなければなりませんし、適度な明るさや積極性、気づかい、機転なども大切です。そうしたことも、長くやっている間にはそうした気持ちを忘れてしまったりするものですが、研修の時間を使って常に確認し、皆が持ち続けていけるようバックアップしていきたいですね。 ユアブライト様には今、人事評価制度の作成もお願いしているところです。たたき台となるものを専門家に見てもらい、レベルごとの目標設定などに使えるものにしていきたいですね。研修や評価の制度が整っていると、採用の際にも求職者にきちんと伝えることができます。介護は採用の難しい業界ではありますが、少しでも働きやすい環境やステップアップなどの道すじを作れればと思います。